「じゃあ、もうこれで終わりにしよう。」

竹内くんが切り上げたところだった。

「・・・準備室掃除していないんじゃない。」

水沢くんが気づき、竹内くんのつま先の向きが変わった。

「あら本当。いいわ、後は私がやっておくわ。」

家に帰ってもやることがないのなら、これしかない。