「これなら安心ね。じゃあ、明日からこのカッコで雅ヶ丘高校にいってね。
じゃ、おやすみ~♪」
バタン…
あーもー!何考えてんのお母さんったら!
あの学校は敵だらけなんだよ!
だいたい、なんで私が男装なんて…。
プルルップルルッ…
携帯が鳴った。
『もしもし…姫さんっすか?』
「ああ。弘之、どうしたんだ?」
弘之とは、族の副総長。
ケンカもできるが、主に情報収集が仕事だ。
『華龍のヤツラが今××倉庫にいるんです。思う存分やっちゃってください』
ピッ…
「××倉庫か…結構遠いな…。」
こういう時は、タツだな。
「もしもし?タツか?」
『あ!恋歌。何か用でっか。』
「私ん家まで迎えにきてくれ。華龍が××倉庫にいるらしい。たのむな。」