そして終礼中。
あたしは隣の由里と話していた。
その由里は、
あたしと品川が帰りに手を振っていることを知っている。
「ねね、この距離じゃ
手、振れないよね・・・。」
と、焦るあたし。
「あ~・・この距離じゃキツイかもね;;
もし手、振れても他の人に気づかれるね~。」
「だよね・・・
もう諦めるしかないわ・・・。」
そして、終礼が終わる。
男子はすぐランドセルを持って帰る。
しかもダッシュで。
でもあたしは少し期待してた。
品川が手を振ってくれることを。
そして品川の方を見て見ると・・・
あ、目が合った。
すると品川は手を振ってくれた・・・!
あたしはそれに振り返すと、
品川は教室を出て帰っていった。


![[詩集] コイノカタチ.](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.763/img/book/genre13.png)