「え?なんでよ。」 「いいじゃん。ついで、ついで。」 千香は、どうすんの?なんて言いながら楽しそうに笑っている。 「いらないでしょ。私のなんか(笑)」 「わかんないよ〜?読めない男ですから。一応聞いてみる?」 「いやだよ〜。彼女でもない人の手作り弁当ってどうなの?」 「だーかーらー。一応、ね?」 「う〜…。」 いつの間に番号を聞いたのか、千香は神田くんに電話を掛け始めた。 (いやいや、断るでしょ。)