「やっぱり無理!」 いざ、会うとなるとイヤという気持ちより緊張の方が勝ってしまった。 「だーめ。もう来るから!」 「でも…。」 あれこれ、うだうだ言っていると向こうの方から声が聞こえた。 「おまたせー!」 「あっ。来た来た。」 千香の彼氏らしき人が手を振りながら走ってきた。 「遅いよ〜。」 「ごめん、ごめん。電車遅れちゃってさー。」 「あれ?1人?」 千香の彼氏さんは、え?と言いながら振り向いた。