「んだよ。」



「………。」



目の前には、毎度お馴染み不機嫌そうに眉間に皺を寄せながらチッと小さく舌打ちする白衣姿の先生。



「あ？文句…あんのか？」



「………。」



文句…



言いたいこと…はある…よ？



「言わねーのか？言うだけならタダだぞ。」



「………。」



そんなのでお金取るとかありえない！！…ってツッコミたい…よ？



でも…



「あ？」



「言えよ。聞くだけなら聞いてやるぞ？もちろん“聞くだけなら”…な？」



「………。」



そんな不敵な笑みを浮かべながら“オレ様ジャイアン様”的なこと言われたら、なにも言えるわけない。



ってか、ゲンコツは本当に痛かったけど…



あたしこれでも女の子なのにヒドい…って思うけど…



それがイイって…



先生らしくてイイって思っちゃってる今のあたしって…



病気かも。



究極の先生バカ…かも。