何も食べれず 痩せ細った成海には 越えられないのでは? と、思うくらい長い間生死をさ迷っていた。 5日目の朝。 握っていた手に微かに 力が入った。 「成海っ?成海っ!!!起きろ!!起きるんだよっ!!」 俺は必死だった。 成海はそれに答えるかのように ゆっくりと目を覚ました。