「へ? 引退?だんなさん、会社を引退されるのですか?」
マチ子がたずねた。
「ああ、いい機会だったんで、そういうことにしたんじゃ」
「んで、会社はどうなさるんです? 社長がお辞めになるんじゃ、新しい社長は誰に?」
「それをな、きららに頼んだんじゃ」
「きっちゃんに~~~?」
マチ子は椅子からひっくりかえった。
きららは、だんだん話が見えてきたような気がした。
そういえば、以前は「何がコンピーターじゃ! そろばんで充分じゃわい!」などと言っていた良造が、最近やたらとパソコンに向かっていたことも、この急な社長就任の話も、今の話で全てつじつまがあうではないか。きららは、だんだん怒りがこみ上げてきた。
マチ子がたずねた。
「ああ、いい機会だったんで、そういうことにしたんじゃ」
「んで、会社はどうなさるんです? 社長がお辞めになるんじゃ、新しい社長は誰に?」
「それをな、きららに頼んだんじゃ」
「きっちゃんに~~~?」
マチ子は椅子からひっくりかえった。
きららは、だんだん話が見えてきたような気がした。
そういえば、以前は「何がコンピーターじゃ! そろばんで充分じゃわい!」などと言っていた良造が、最近やたらとパソコンに向かっていたことも、この急な社長就任の話も、今の話で全てつじつまがあうではないか。きららは、だんだん怒りがこみ上げてきた。



