昨日は、あんまり眠れなかった。
というより、眠りが浅くて何回も起きてしまった。
起きる度、考えていた。
中学時代の事、涼太との日々、守との時間。
どれもいろんな色があって色んな形がある。
やっぱりこのままは良くない。
ちゃんと戻らなきゃ。悪い事してたわけじゃないんだから!
その日の放課後、涼太を呼び出した。
「いきなりごめんね?」
「いゃ・・・・。避けられてると思ってたから。」
「うん。 避けてた。」
「やっぱり」
そう言って笑う涼太は寂しげで、切なくなった。
「やっぱりこのままは、よくないと思って。」
「うん。」
「ちゃんと、友達に戻ろうと思ったの。」
「・・・・うん。」



