一年前の秋


休み時間、
お茶を飲むあたし
南 舞由子 17歳


「南さん」

「はいっ」


初めて話しかけられた。


「可愛いね」

「え…」


いきなりなんだ…?


「その水筒 可愛い」

「あ…ありがとう…」


不覚にも
どきどきしてしまった

そんな始まりだった。