「ああ」


里穂が俺の手を取る。


その手を引いて店を出て、車を運転して里穂のアパートに戻った。


家に帰って早速里穂が夕ご飯の支度をする。


今日の夕ご飯はハンバーグと味噌汁らしい。


「はい。出来たよ」


1時間くらいしたら、里穂がお盆にハンバーグの乗ったお皿を運んできた。


そのお皿を受け取って、テーブルに置く。


そしたら今度は、ご飯と味噌汁が入った器と、チューハイを乗せて里穂が戻ってきた。


「いただきます」


ケチャップソースのハンバーグと、かぼちゃ、人参、白菜などの野菜がたくさん入った味噌汁が今日の夕ご飯だった。


まずはチューハイのふたを開けて一口飲む。


やっぱり久しぶりの酒はおいしい。


「んっ……」


声を上げた里穂の方を見ると、顔をしかめて缶を置いているところだった。