君の隣~番外編~

「修斗~出来たよ」


「おう」


ニンジンの皮を剥いたところで、俺の役目は終了。


いつものように風呂の掃除をして、一人でこたつに入ってテレビを見ていた。


里穂が料理の入った皿を運んでくる。


「いただきます」


二人声を合わせて、ご飯を食べ始めた。


「ねえ、修斗」


「ん?」


「雨、まだやまないね」


「そうだな」


一時おさまりそうだった雨も、また激しく降り始めた。


「イルミネーション・・・」


「まだ言ってんのか?明日見に行くって約束しただろ?」


そう言って里穂の髪を、クシャっとなでる。