君の隣~番外編~

里穂がニコニコした顔で戻ってくる。


「他の店も行くか?」


「ううん。もういい。夕ご飯の材料買って帰ろう」


里穂が俺の手を取って、歩き出した。


1階に下りて、食品売り場に向かう。


「今日の夕ご飯なに?」


「うーん。とりあえず、ローストチキン買うでしょ、あとはシチューと、ポテトサラダと、あっあとケーキ」


里穂は料理が得意で、いつもおいしい料理を作ってくれる。


「修斗も今日はお手伝いするんだからね」


「はいはい」


買い物を済ませて外に出ると、まだ雨が降り続いていた。


「車持ってくるから、ここで待ってろ」


「えーいいよ。私も行くから」


「何言ってんだよ。またコケるくせに。いいから待ってろ」


里穂の頭をポンと叩いて、車に向かった。