里穂が俺にくっついてくるから、腕枕をし軽く抱き寄せた。


「この布団の生地カワイイ」


「そっか」


里穂がこたつを欲しいと言ってから、これを買うのに随分悩んだ。


こたつ用のテーブルは二人用を選ぶとして、迷ったのはそのテーブルに被す布団。


結局、赤のチェック柄を選んだんだけど。


一人で買いに行ったから、かなり恥ずかしかった。


男が一人、赤のチェックって・・・


まあ、里穂が喜んでくれたからいいか。


「雨、やまないかな?」


「さあ?」


「せっかくクリスマスツリー見に行こうって言ってたのに」


今日は駅前の大きなクリスマスツリーを見に行くと約束してた。


夜になると綺麗にライトアップされるらしい。


それを昨日から里穂はかなり楽しみにしてたみたいだけど、この雨だと外に出ない方がいいかもな。