文化祭の疲れからか、里穂の目はすでにトロンとしている。


「修斗~ギュってして寝ようね」


「ああ」


ベットの壁際に里穂を寝かせ、その隣に自分の体を滑り込ませる。


「修斗」


「ん?」


「大好きだよ」


そう言った次の瞬間、里穂の静かな寝息が聞こえてきた。


「まったく。お前には一生敵わないよ」


里穂のお望み通り、ギュッと抱きしめる。


「お願いだから、変な男引っかけるなよ。意外に俺、余裕ないから」


里穂のことになると、余裕なんて全くなくなる。


てか、里穂が天然小悪魔だからいけないんだ。


「もっと自覚を持って欲しいんですけど、里穂さん」


そう言って、スースーと幸せそうに眠ってる里穂のおでこに、そっとキスを落とした。






・・・END