君の隣~番外編~

俺が里穂の部屋に泊まりに行くと必ず、シングルベットで二人でくっついて寝る。


まあ、俺たちの関係がキス以上のものかと言ったら、それは否定出来ないけど・・・


それでも、ただ抱きしめあって眠ることの方が多い。


里穂は今、抱きしめあって眠れるねと言ったのだ。


言葉が少しおかしかったけど。


「はいはい、お二人さん。そろそろ私にも触れてほしいな」


「あっ、綾香」


「あっ、じゃないわよまったく。こんな公衆の面前で、バカップルぶりを発揮しないの」


そう言って高橋は、里穂の頭をポンと叩く。


「だって、修斗と会うの久しぶりなんだよ」


「私と会うのもでしょ?」


「うん」


にこっと笑って、里穂が高橋に抱きついた。


なんかこの二人って、同い年なのに姉と妹に見える。


もちろん、高橋が姉で里穂が妹だけど。