君の隣~番外編~

外で抱きつかれるのはかなり恥ずかしいけど、久しぶりに会ったんだから許してやるか。


そう思って、里穂を少しだけ抱き寄せる。


「修斗、練習だったんじゃないの?」


「今日は午前練。明日休みになったから、来てみた」


チラッと今まで里穂と話していた男を見ると、口を半開きにしてボー然と俺たちを見ていた。


「じゃあ今日、家に泊まってく?」


「ああ。一応荷物、家に置いてきた」


ポケットから里穂の部屋の鍵を出して、ゆらゆらと手元で揺らす。


また男に目をやると、今度は目を見開いてびっくりしてる。


「久しぶりに修斗と寝れるね~」


「なっ・・・」


ニコニコした笑顔で、里穂はサラッとそんなことを言い放った。


やっ、さすがに今の発言はやばいだろ?


里穂にとっては、たいした意味はないんだろう。


それでも公衆の面前でそれは・・・