その後、ここから車で1時間離れている街に住んでいる22歳の旬君と遼君、23歳の翔君が来て、盛大なホームパーティーが始まった。


「里穂さん。このお皿運べばいいですか?」


「うん。ありがとう、蒼君」


「あっくん、私も持つ」


「じゃあ、果穂はコップな」


蒼君は何度かここに来ているからか、よくこうしてお手伝いをしてくれる。


果穂は蒼君大好きだから、蒼君に引っ付いていつも以上に手伝ってくれるし。


凱斗は旬君と遼君に柔らかいクッション製のボールを使ってリビングでサッカーをしてもらってるし、修斗は翔君と一緒にサッカーの話しで盛り上がっている。


みんなそれぞれくつろいでくれてて、それがなんだか嬉しかった。


「はい、みんな。そろそろご飯食べれるよ」


そう声をかけて、先に作っておいた料理をテーブルの上に並べる。


今日のメニューは、ちらし寿司に豚汁、唐揚げ、グラタン、ポテトサラダ、ほうれん草の和え物、かぼちゃの煮物。


彼らのリクエストに、野菜も食べて欲しいから、野菜をたくさん使った豚汁と、和え物と煮物を付け加えた。


「豚汁は自分でよそってね」


そう言って温めたお鍋を、テーブルの上に置いた。