君の隣~番外編~

そう言いつつも、俺から離れないのが里穂らしい。


「もう寝るぞ。俺、明日早いんだ」


「知ってます~ちゃんとお見送りするから」


二人でベッドに横になり、布団を多めに里穂にかけてやる。


「ここにいるのが不安だったら、日本に帰ってもいいんだぞ。2週間って、結構あるし」


「帰らないよ。帰ったら、もっと修斗と遠くなっちゃう。それに、ここ過ごしやすいから大丈夫だよ」


「そっか」


だんだん眠くなってきたのか、里穂の声が小さくなる。


「子供たちとちゃんと待ってる。だから、サッカーに集中してきて。でも、怪我だけはしないでね」


「ん、分かった」


「あと、私はくっつき虫じゃないよ」


「はいはい、分かってる。もう寝ろ」


耳元でささやくと、小さくうなずいた里穂から、すぐに静かな寝息が聞こえてきた。


自分から抱きつくなんて恥ずかしくて絶対出来ないから、実はこうして里穂から抱きついてきてくれることは、ちょっとだけ嬉しいと思っている。


でもそんなことは言えないから、俺だけの絶対的な秘密だ。