君の隣~番外編~

「髪、まだ乾かしてないだろ?」


「うん、やって?」


「じゃあ、離れろ。支度出来ない」


そう言うも、里穂は全く俺から離れる気配がない。


まあこれも今に始まったことじゃなくて、二人きりになるとこうして里穂が甘えてくるのは昔からのことで。


それを許してしまう俺も、昔から変わりなく。


実は子供たちより里穂の方を甘やかしてるんじゃないか?と思うほど、俺は里穂に甘い気がしている。


背中に里穂をくっつけたまま、支度を進める。


「終わったぞ」


そう背中の里穂に声をかければ、ゆっくりと体が離れていく。


完全に体が離れたところで里穂の方を向けば、今度は正面から俺に抱きついてきた。


「やけにくっつくな」


「だって明日から2週間も離れるんだよ?寂しいよ」


「それ、子供たちと同じ理由」


どっちが子供か分かんないなと思いながら、里穂を抱き上げてベッドに座らせる。