君の隣~番外編~

着替え後しばらく、里穂は床に置いてある机で、俺は小学校入学時から使っている勉強机で勉強をしていると、母さんが夕ご飯が出来たと呼びに来た。


「里穂、ご飯食べに行くぞ」


椅子から下りて伸びをしながら、里穂に声をかける。


でも里穂からは、「いらない」という小さな返事が返ってきた。


「じゃあ、腹減ったらちゃんと言えよ」


今の里穂にはなにか言うより好きにさせた方がいいと思い、そう声をかけ頭をなで、俺は部屋を出た。


「あれ?里穂ちゃんは?」


台所に行くと、母さんにそう声をかけられる。


「いらないって」


「そう。せっかく、りんごむいたのに」


そう言って母さんは、残念そうにりんごが入ったお皿を冷蔵庫に入れた。


家族そろって夕ご飯を食べ、また自分の部屋に戻る。


ガチャっと音を立ててドアを開けると、床に寝転がっている里穂が目に入った。


「おい、里穂。もう寝るのか?」


そう声をかけて里穂の近くにしゃがみ込むと、手にはペンを持ったまま。