君の隣~番外編~

「どこ行くの~?」


修斗と二人で子供たちの支度をしていると、果穂がそう聞いてくる。


「今日は、お買い物だよ」


「なに買うの?」


「まだヒミツ」


修斗と二人で笑い合っていると、子供たちは不思議そうな顔をして首をかしげた。


「よし、行くぞ!」


みんな揃って外に出て、修斗、凱斗、果穂、私の順に並んで手をつなぐ。


今から行くとことは、家から歩いてそんなに遠くない、修斗が所属しているチームのオフィシャルショップ。


道路は危ないから4人で行って、お店の中は二人で買い物をさせようと思って。


ゆっくりと歩いて、お店の前に着く。


昔からある小さなお店で、お店の中もそんなに広くないけど、店員さんの接客がいいからって人気のあるお店なの。


修斗と一緒に、子供たちの前にしゃがみ込む。


「いいか、凱斗、果穂。今から二人で、このお店で買い物に行ってくるんだ」


修斗の言葉に、二人はキョトンとした表情を見せる。