君の隣～番外編～

ぎゅーっと修斗の首に、腕を回す。


「なあ、重い。どいて」


「え～」


しぶしぶ修斗から下りて、隣に寝っ転がる。


「で？なんの用だったんだ？俺の名前出てたけど」


「あっそうだ。なんか今、修斗のことがネットニュースのトップに出てるらしくて」


もう一度スマホを手に取って、綾香が教えてくれた記事を探す。


すぐにその記事は見つかり、修斗とその内容を読んだ。


「はっ？なんだよ、これ。どこで見られてたんだよ」


記事を読み終わった修斗は、そうつぶやいてため息をつく。


「なんか綾香が、こんな記事出るの初めてだから、修斗君浮気したの？って言ってた」


「浮気って……。俺は里穂とサッカーで手一杯。てか、プライベート丸出しだし」


そう言って修斗は、うつ伏せ体勢から仰向けの体勢になるから、今度はその広い胸にうつ伏せの格好で乗った。


「重いっつーの」


そう言って私のおでこにでこピンをする修斗だけど、下りろとは言わなかった。