修斗君の車で、空港まで送ってもらう。


「ほんとに、ありがとう。いい記事、書かせてもらうわね」


「楽しみにしてます」


「活躍、期待してるわよ」


「はい。頑張ります」


お礼を言って、修斗君と別れる。


空港で会社へのお土産を買って、飛行機に乗り込んだ。


「なんか、意外でした」


「なにが~?」


席に着くと、田中が私に話しかけてくる。


「高木選手って、もっとクールなイメージだったんですけど、結構フレンドリーっていうか、なんでも話してくれるんですね」


「修斗君は素直でいい子よ。だからいろいろ吸収して、成長出来るのよ」


窓の外を見ながら、田中と会話をする。


「てか、彼女いたんですね。安藤さんは知ってたんですか?」


「知ってるわよ。会ったことあるし、すっごいかわいいんだから」