君の隣~番外編~

そしてそのまま彼はJリーグの名門FCウイングに進み、プロの道を歩き出した。


プロの道に進んでも彼は絶好調で、日本代表で活躍、ついにはこうしてドイツまでたどり着いたってわけ。


「それにしても、またかっこよくなったんじゃない?」


「何言ってるんですか」


私の言葉に、修斗君は顔を赤くする。


修斗君って、サッカーやってるときはすごくかっこいいんだけど、プライベートの話になると恥ずかしがって顔を赤くするんだよね。


ほんと、かわいいわ。


「じゃあ、さっそくいいかしら?取材始めても」


「はい。お願いします」


「まずは、ドイツのサッカーに触れて、思ったことはある?」


「そうですね。いろいろありますけど……」


椅子に座って、修斗君からたくさんの話を聞く。


まだドイツに来て数カ月なのに、彼はすでにこの地に馴染んでいるようだった。


修斗君のすごいところは、否定的な言葉を言わないこと。


いつでも前向きで、常に夢や目標にあふれている。