コップを置いて、里穂の隣に潜り込む。


里穂を腕枕して、ギュッと体を胸に閉じ込めた。


「小さいな」


抱きしめてまた思う、これからもずっと里穂を守っていこうと。


「愛おしい、か」


この前結婚した先輩が、そんな言葉を言ってたのを不意に思い出した。


きっとこんな気持ちのことを言うんだろう。


「修……斗」


名前を呼ばれて里穂を見ると、寝言のようでまだ夢の中。


「里穂」


そっと里穂の顎を持ち上げて、唇にキスを落とす。


大切な大切な、俺の彼女。


「好きだ、里穂」


恥ずかしくて面と向かっては言えないけど、眠っているときくらいは口に出して言おう。


もう一度里穂の唇を奪い、俺も夢の中へ落ちていった。




……END