君の隣~番外編~

「前見てたら転ばないし。てか、里穂って階段上り下り下手なんだから、携帯イジって歩くなよ」


「下手ってなによ、下手って。頑張って歩いてるのに」


私の言葉に、修斗が吹き出す。


「頑張ってってなんだよ。普通頑張らなくても歩けるっての」


「うーん、もう」


手を伸ばして修斗に抱きつこうとすると、「もうちょっと待ってろ」って言われて体を元に戻される。


「しばらく動かさない方がいいぞ」


「しばらくってどれくらい?」


「2、3日かな」


湿布を貼った上から、丁寧に包帯を巻いてくれる。


「じゃあ、デートは?」


「治ったらな」


「えーつまんない」


また手を伸ばすと、今度は抱き上げ修斗の膝の上に乗せてくれた。


「里穂が転ばなきゃよかったんだよ」