君の隣~番外編~

「あ?何してるんですか、先輩たち」


修斗の声に顔を上げると、FCウイングの選手3人がグラウンドの方に立っていた。


どの選手も修斗より年上でレギュラーを獲得していて、「チームの中ではいじり役です」って前にテレビで言っていたのを聞いたことがある。


「修斗」


「ああ。車行くか」


一瞬その先輩たちを睨んだ修斗は、私の呼びかけに答えたあと、そっと私の頭をなで歩き出した。


「いやいやいや、何無視してるんですか、修斗君」


「相変わらずクールですね~」


「今は甘々だろ」


先輩たちが口々に話すのに、ため息をつきながら立ち止まる修斗。


「一体何の用ですか?」


「いや、急にロッカールーム飛び出してくから、どうしたのかなって思って」


「そうそう。サッカーやってるときでも、そんな顔見せないし」


「慌ててるって感じで」


なんだか「面白いものを見た」って感じで、笑いながら話す先輩たち。