「えっ?キャー」
ここは修斗が所属しているFCウイングの練習場。
夏休みを利用して実家に戻って来た私は、練習終わりの修斗とデートをするためこの練習場を訪れていた。
さっきまでやっていた練習が終わり、選手がサインとかのファンサービスを終えてロッカーに戻ったのを見届けたあと、私も修斗と待ち合わせをしている場所に向かおうとスマホを出しながら歩き出した瞬間、ヒール7cmのサンダルの右足がカクっとなり、ちょうど階段を下りようとしていた私はそのまま2段踏み外してアスファルトに落ちてしまった。
「痛っい」
右足を見ると、膝下から結構広い範囲で擦りむいていて血が滲んでいる。
「あーあ。ショートパンツなんて履いてくるんじゃなかった」
周りに誰もいなくて恥ずかしい姿を見られなくてよかったと安心しながら立ち上がろうとした瞬間、右足首に力が入らなくてまた座り込んでしまった。
「痛いよ~」
擦りむいたところも痛いけど、それ以上に右足首がジンジン痛みを発していて、自分では立つことも歩くことも出来ない。
「もしかして、骨折れちゃった?」
そう思うと急に不安になって、涙がポロポロと溢れてくる。
「どうしよう……」
修斗に連絡しようにも、まだシャワーとか浴びて帰る支度をしている最中だと思うし。
それでも今頼れる人は修斗しかいなくて、私は泣きながら修斗に電話をした。
ここは修斗が所属しているFCウイングの練習場。
夏休みを利用して実家に戻って来た私は、練習終わりの修斗とデートをするためこの練習場を訪れていた。
さっきまでやっていた練習が終わり、選手がサインとかのファンサービスを終えてロッカーに戻ったのを見届けたあと、私も修斗と待ち合わせをしている場所に向かおうとスマホを出しながら歩き出した瞬間、ヒール7cmのサンダルの右足がカクっとなり、ちょうど階段を下りようとしていた私はそのまま2段踏み外してアスファルトに落ちてしまった。
「痛っい」
右足を見ると、膝下から結構広い範囲で擦りむいていて血が滲んでいる。
「あーあ。ショートパンツなんて履いてくるんじゃなかった」
周りに誰もいなくて恥ずかしい姿を見られなくてよかったと安心しながら立ち上がろうとした瞬間、右足首に力が入らなくてまた座り込んでしまった。
「痛いよ~」
擦りむいたところも痛いけど、それ以上に右足首がジンジン痛みを発していて、自分では立つことも歩くことも出来ない。
「もしかして、骨折れちゃった?」
そう思うと急に不安になって、涙がポロポロと溢れてくる。
「どうしよう……」
修斗に連絡しようにも、まだシャワーとか浴びて帰る支度をしている最中だと思うし。
それでも今頼れる人は修斗しかいなくて、私は泣きながら修斗に電話をした。