君の隣～番外編～

３日目、昨日と同じようにサブチームに入れてもらって練習試合をする。


すると途中から、主力組に入れと監督の指示が出た。


サブ組も凄かったけど、主力組はもっと凄い。


ドリブルのスピード、パスやシュートの正確性。


サブ組にいたときはそれを止めるので必死だったけど、主力組に入ったからこそ分かるちょっとしたボールタッチの正確性、視野の広さに、俺はただただ関心するばかり。


それでもここに来たからには主力組でも結果を残したいと思った俺は、必死にパスを要求する。


「シュウト！」


そんな中、ボルシュからパスが回ってくる。


ゴール方向を見れば、俺の前に立ちふさがるサブ組のディフェンス２人。


サブ組に入っていたときにこの二人の特徴を掴んでいた俺は、一瞬の隙を見て相手を抜き去った。


そのままドリブルをし、ゴール前まで向かう。


シュートを打とうと思ったけど、俺の目に入ったのは左サイドを駆け上がってくるボルシュの姿。


そこにパスを出し、俺がペナルティーエリア内に侵入する。


ボルシュのクロスが、俺に向かって飛んでくる。


それを胸トラップで受け止め、ゴールに向かって蹴り込んだ。