安楽死


何だろう・・・この嫌な感じは?


あ――!!

AYUMI・・・
高山あゆみ・・・


まさか――

いや、でも一応確認しておいた方が。



私はスマートフォンを取り出し、メールを1件送信した。

直ぐに返事はあった。



こんにちは。
何か分かったの?

私の親友の名前は、稲森美香。
通っていた塾は、三春駅とその学校の中間地点にある第一進学塾よ。


メールを読む為にスクロールしていた私の指が止まった。


思った通り、高山と同じ塾だ。

放課後、あの塾に行ってみよう。
そうすれば、私の考えている事が正しいかどうか分かる。

私にとって高山は本当にイヤな奴だ。それでも、クラスメイトには違いない。

私が推測が、当たってなければ良いけど・・・



私はホームルームが終わると、誰よりも教室を早く出て進学塾に向かった。