翌日――

私の頭の中は、授業中もずっと飛び込み自殺とケータイ小説の事でいっぱいだった。しかし、何をどう考えても、2つの接点を見出だす事は出来なかった。

5時間で授業が終わる今日、私は愛美の御見舞いに行く事にしている。ホームルームが終われば直ぐに病院に行く予定なのに、こんな日に限って妙に長い。


「――それで、大学の合格者第1号が我がクラスから出た」

もう!!
そんなこと、私には全然関係無い。
ああ、14時30分を過ぎてしまった。

「第1号は、なんと田中だ。推薦だから、面接と論文だけだが・・・それでも、論文は全受験者中で1位だったらしいぞ。
先生は嬉しい!!」

教室を見回すと、皆「どうでも良い」といった様子で話など聞いていない。


それから暫く先生の受験講座が続き、ホームルームが終了したのは14時45分だった。