2通目は踏切りを徘徊していた、あの幽霊と間違えれた女子高生から。


探していたストラップが見付かったよ!!

質問の事だけど・・・
あの子は塾から帰る時に、気分転換にケータイを小説読んでるって言ってたよ。

私もムリヤリ読まされてさ。
最初の方だけ読んで直ぐに止めたけどね。【ケータイ小説さくら】ってサイトの、AYUMIって作家の小説だったと思う。


私はそのメールの内容を読みながら、いつの間にか立ち止まっていた。心臓の鼓動が耳元で聞こえ、息が出来なくなる。

また、AYUMIなの?


・・・いや、ケータイ小説は大半の女子中高生が読んでいるし。もしAYUMIが売れっ子の作家だったら、同じ作品を読んでいる可能性は十分ある。

落ち着いて・・・
落ち着いて冷静に判断しよう。

そう自分に言い聞かせながらも、私の足は自宅へと急ぐ。