駅に着くと、そのまま真っ直ぐに改札を抜けてホームに立った。愛美のお見舞いは明日にし、次の電車で帰宅する事にした。

反対側のプラットホームを眺めていると、胸ポケットの中でスマートフォンの着信音がした。


さっき送信したメールの返事かも・・・

私は直ぐにポケットからスマートフォンを取り出し、着信履歴を確認する。

「は?・・・な、何これ!?」



余計な詮索はするな、生命を落とすぞ !!


送信主は明らかに使い捨てのアドレス。
そういえば、以前も同じ様なメールが届いた事があった。

やはり、何者かが私の行動を監視してるって事・・・よね?


私に事件を調べられて困る人物。

この事件の真相を知られては困る人物・・・



犯人?

私は思わず周囲を見回したが、今ここでメールを送信してきた訳でもない。


背後に得体の知れないプレッシャーを感じながら、ホームに入ってきた電車に乗り込んだ。