安楽死


「ねえ、大場さんって・・・何か趣味とか無かったの?」

唐突な質問に彼女は一瞬戸惑ったが、少し考えながら答えた。

「趣味・・・ですか?

陸上部の練習は土日もありますから、部員で趣味を持つ余裕のある人はまずいません。そもそも、時間がありませんから」

「そう・・・か」


「あ!!」

どうしたものかと思案を巡らしていると、彼女が思い出した様に口を開いた。

「そういえば、趣味とは言えないかも知れませんけど・・・よく休憩時間や部活の帰り道に、気分転換になるって、ケータイ小説を読んでいました」

ケータイ小説?

そういえば、愛美も電車の中で読んでいた。何ていう名前だったかな、あのケータイ小説書いてる人・・・


「特にAYUMIってハンドルネームの作品が好きで、何度も読んでは泣いていました」

ああ、その人だ!!
確かAYUMIって名前だった気がする。


え・・・AYUMI?

同じ作家だ。
私はケータイ小説を読まないからよく分からないけど、有名な作家なのだろうか?