どうにか2人で改札を通り抜け、駅の構内を出口に向かって走る。すると、同じ様に走っている女子高生の声が聞こえてきた。
「・・・――何かさ、女子高生が電車に飛び込んだんだって」
私達の通う三春中央高校は、三春駅から垂直に伸びる大通りを徒歩で10分ほどの場所にある。走れば5分。しかし・・・
「こりゃあ、1時間以上は遅刻だよね」
「うん。でもまあ、仕方ないじゃん」
教室に着くと授業は既に始まっていたが、電車通学の生徒は、まだほとんど来ていなかった。
2時間目が終わり休憩時間になると、愛美がテクテクと私の所に歩いて来た。
「やっぱ、大丈夫だったねえ」
「そりゃそうでしょ。だって私達が悪い訳じゃないしさあ。″お疲れさん″とか言って欲しいくらいよ」
その時、同じクラスの男子生徒が廊下から慌てて入って来た。そのまま急いで教室の後ろのスペースに向かうと、他の男子生徒達と小声で話しを始めた。
興奮気味の会話の端々が、私の席にまで届いてくる。
「・・・今朝の・・・・・・踏切り・・・・・・マジ・・・」



