病院に着くと、愛美が集中治療室から一般病棟に移されていた。

しかし、生命の危機は去ったとは言え、ナースセンター前の個室で面会謝絶になっている。

仕方なく帰ろうとした時、たまたま病室の前でおばさんに出会い、特別に病室の中に入れてもらえる事になった。


愛美の身体から伸びる何本もの管が、ベッド脇の器具に繋がっている。体調の変化を確認する電子音だけが、冷たく室内に鳴り響いている。顔は包帯で巻かれ、ほとんど見えない。

愛美・・・

あの時、あなたに何があったの?
本当に自殺なの?

それとも──


ねえ、教えてよ・・・