私は古本屋を後にすると、外の自動販売機で熱い缶コーヒー買い駅前のベンチに座った。

そして、缶コーヒーの蓋を開けると溜め息を吐いた。

「ふう…」


本当に岸本が犯人だとしても、その殺害の方法と、何よりも動機が明確にならないと、本人を問い詰める訳にもいかない。

一体どうやって…


そう考えてる間にも、背後のホームには次々と電車が到着する。


「電車か…
どうして、踏切りが事件現場なんだろう?」


缶コーヒーを飲み干し、階段の下にあるゴミ箱に歩いていた時、私はある事に気が付いた。


あ――


そうか…
そうだったんだ!!


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