田中が言うには、バイト料の受け渡しはいつも三春駅の壊れたコインロッカーの中の上側に、封筒に入れて貼ってあるらしい。
直接には会った事がないという。
ただ、そろそろ約束している5ページの更新が完了する為、バイト料が支払われるらしい。その時には、受け渡し日をメールで教えてくれる事になった。
私は書籍化の話を謝った後、駅前で田中と別れた。
誰か分からなかった事は残念だったが、犯人に迫る有力な情報を掴んだ。もう目の前だ!!
「次こそは、必ず犯人を見付つけてやる」そう自分自身に強く誓い、私は帰宅する事にした。
それにしても、犯人は何て用心深いんだろう。
直接自分では手を下さず、常に他人を利用する・・・



