安楽死


いつも通り中山駅から電車に乗り、三春駅に向かう。私は息苦しいほどのプレッシャーに耐える様に、自分自身を強く抱き締めた。

これで解決するという安堵感。そして、もし知っている人物であった場合、私は裁く事が出来ないかも知れない。

相反する感情が同居し、考えがまとまらない。


過ぎ行く見慣れた景色。
もうすぐ、あの踏切りを通過する。

心臓の鼓動が速くなり、血液の流れまでが大きく耳に響いた。


〈――次は三春駅、三春駅です――〉

社内にアナウンスが流れると同時に、私の緊張が一気に高まる。そして、あの踏切りを通過する時にピークを迎えた。

苦しい──


電車はゆっくりと、三春駅のホームに停止する。