こちら側から、会いに行く事にしているので、東京から急行が到着する三春駅で待ち合わせしています。

日時は、今週の土曜日13:00。

尚、あちら側からすれば、現在のPVを考えると本当に書籍化しても良いとの事なので、本人を騙すという訳でもありません。


「よし!!」

私は思わず、教室の片隅でグッと拳を握った。


今週の土曜日に、ついに犯人が誰だか分かるんだ!!

あと少し・・・
もう少しだけ頑張れば、何もかも解決する。


「高山さん!!」

私は参考書を横目に弁当を食べている、高山の名を呼んだ。

手を止めて振り返る高山に向かい、私はVサインをして見せた。

高山は直ぐに意味が分かったらしく、小さくVサインを返した。


後は、自分の身を守りながら土曜日を待てば良い・・・