翌日――
昼の休憩時間に弁当を食べていると、スマートフォンからメール着信音が鳴った。
私はその音を聞いて、心臓の鼓動が速くなった。
昨日届いた、あのAYUMIからのメールを思い出したのだ。
箸を弁当箱の中に置き、ゆっくりとポケットからスマートフォンを取り出した。
教室の中を見渡し、周囲に気を配りながら送信元を確認した。
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夢文社──
「ふう・・・」
私は緊張して強張った肩の力を抜き、首を左右に振った。
そして、期待を込めてメールの内容を確認する。
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本人とアポイント取れました。
メールでのやり取りなので人物像は分かりませんが、こちらに分かる様に、当日は白い鞄を持っておいてもらう事にしました。
なるほど・・・
それなら、私が行ってもどの人なのか分かる。
更に文章は続いた――