安楽死


その日の放課後――

中山駅から自宅に帰る途中、ちょうどホームセンターのある交差点を曲がる時に、胸ポケット入れていたスマートフォンからメールの着信音が鳴った。


私はスマートフォンを取り出し、発信元を確認した。

「夢文社・・・
あ、橋詰さんからだ!!」

私は急いでメールを開いた。



先日の件、作者と連絡が取れました。

近々こちらから出向くという条件で、面談する様にします。
詳細が決まり次第、日時をお知らせします。


作者と連絡が取れた・・・

「や、やった・・・
これで、ついに犯人が分かる!!」


私は嬉しさの余り、そこから全力疾走で帰宅した。

最近暗い出来事ばかりだったから、解決に繋がる情報に喜びも大きかった。


自分の部屋に入り鞄を置くと、またメールの着信音が響いた。

「日時が決まったのかも知れない」

私はまた急いでメールを開いた――




今日は惜しかった。
もう少しだったのに・・・


カタン――

私の手から滑り落ちたスマートフォンが、ゆっくりと床に落ちた。