安楽死


「逃げたのかと思ったわ」

相変わらずの憎まれ口に、なぜかホッとした。


砂場で遊ぶ子供達を優しく見守る母親達の姿を見ながら、以前座ったベンチに並んで座った。

「時間が余り無いから、手短に言うわね」

そう前置きすると、高山は話しを始めた。


「里川さん・・・
あにたは私を疑ってるみたいだけど、時間の浪費になるだけだから教えておいてあげるわ。

まず、竹井さんと城川さん。
私は彼女達の存在は、とても嬉しく感じていたのよ」

「嬉しい・・・?」

「あなたには理解出来ないかも知れないけど、勉強もスポーツと同じで、ライバルがいて初めてお互いに成績が伸びるものなのよ。

だから彼女達は、私にとって大切な存在だった」


そんな事、口では何とでも言える。
高山の話を直ぐに信じる気にはなれない。