た、確かに中途半端だけど・・・
髪は目立たない栗色でストレートのロング。スカートも膝丈だし・・・
で、でも、目は大きくて綺麗だって言われんだから!!
・・・母親に。
「とりあえず帰ろうよ」
「そうだね」
行きも帰りも電車の中に長時間乗っていた為、2人とも既に疲れ果てていた。
私達の自宅は、中山駅から南に15分程歩いた場所にある。バブル時代の新興住宅地だ。
この近辺は元々農地だったらしく、未だに田や畑が多く残っている。
その農地の真ん中を通っている新道沿いに、コンビニエンスストアやカラオケ、その他の施設が建ち並ぶ。
その道を私達は、毎日ダラダラとゆっくり歩きながら話しに花を咲かせて通学しているのだ。
そして、その道路沿いにあるホームセンターを過ぎた最初の交差点で、左右に別れる。
愛美は右、私は左。



