ベットに腰掛ける俺。

テーブルを挟んで遠慮気味に座るナナセ。


「あ!何か飲むか?」

「…ありがと。」


俺は緊張しながら麦茶をふたつ運ぶ。


「…彼女は大丈夫なん?」

ナナセがふいに言った。


「へ?!何で?」

「だってこれ…」

ナナセは麦茶の入った,ミッキーとミニーのペアカップを指差した。


「ああ!彼女は別れてるから大丈夫!」

「ふーん…フラれたん?」

「…うーん,フった!もーこの話やめ!!」

「フったん!?へえー…。」



うつむいたままのナナセ。

俺はベットから降りて,ナナセと向き合って座った。



「いややったら聞かん!話したかったら話して?」



それだけ言うと目を逸らした。





てゆうか,顔をあげたナナセの目に涙がたまってて見てられへんかった。