「柚寿？」
「ん？」
「俺ちゃんと柚寿のこと守れてんかな？」
「え？」
「さっきのんはへたれやったし、どうっちゅうことあらへんかったけど、柚寿はあれいがいにもイヤな思いいっぱいしてるわけやん？そしたらやっぱ、俺みたいな年下より柚寿より年上で包容力のあるタイプの方がええんかなって‥」
「ばかっ！」
本気でこらえられないくらい泣きそうになるのなんて何年ぶりだろう。
「それはあたしと別れたいってこと？」
「いやいやそれはちゃうやんかっ‥」
「だってそうでしょ？でもあたし、守ってくれるから葉といるわけじゃないよ」
