「そんなことないよ?葉はあたしや新よりずっと大人だから」
「なんだとっ‥?!」
「葉はあんたなんかよりやさしさの意味わかってるし、あんたなんかよりずっとあたしを大切にしてくれる」
「てめえっ‥?!」
「はいそこまでー、柚寿には手えださないでくださいねー」

ニコニコしながら葉が間にはいった。―――ひさしぶりできく、葉の標準語である。

「女に声あらげるなんて年上とは思われないような暴挙ですねえ」
「お前なにがいいてえんだよっ‥?!」
「謝れや」

葉が急に大阪弁になってすごむ。新ははじめてきくネイティブの大阪弁にふいをつかれてびびったようだ。