大晦日、ボクらはいつもの公園で夜の11時に待ち合わせた。

さすがに寒いが仕方がない。

アキはちゃんと暖かい格好をしてくるのか、などと考えているとアキが向こうからやってくる。

アキはフード付きのコートを着ていた。

『じゃあ行こうか。』

そう言ってボクはアキの手を取った。

手をつないだままでいたかったため、手をつないだままボクのコートのポケットに手を入れた。

ボクらが向かっている神社は、地元ではけっこう有名な神社だった。