一通のメールから始まる恋

『大晦日の夜から出かけて、元旦に初詣したいな。』
ボクはアキの顔を見た。

アキは興奮して喜んでいる顔だったのでそのまま続けて聞いた。

『もし良かったら親に聞いてみてくれないかな?』

そう言うと、アキは縦に何度も首を振った。

アキも行きたいと思ってくれてるみたいだった。

『時間遅くなっちゃってごめんね。それだけどうしてもアキに伝えたくて。そろそろ帰らなきゃね。』

そう言ったものの、アキは車を降りようとしなかった。